冷え性改善方法2
冷え性の症状について
人によって、冷えの感じ方はさまざまです。
軽度であれば「冷えを感じる」という程度ですが、中度になってくると冷えている箇所がこわばりはじめます。
重度になると冷えの箇所にしびれを感じるように。ここまで冷えてしまうと、日常生活に支障が起きる「冷え症」と思われます。
冷えとともに現れる症状や部位によって、いくつかの冷えの原因が考えられます。血液がドロドロになって血流障害が起こる「瘀血₍おけつ₎」、エネルギー不足で熱が生まれにくい「気虚」、体内に水分がだぶつく「水毒」などがあります。
冷えは血流の流れが悪くなるために起こるので、便秘や下痢、肌荒れ、くすみ、頭痛、腰痛、じんましん、アトピー、膀胱炎、トイレが近いなどの症状を誘発することにもなります。
冷え性の改善策
冷え性の改善の第一歩は、まず自分の生活を見直すことから始めましょう。
●冷たい飲み物や食べ物を摂ってませんか?
飲み物は、必ず常温以上のものを摂ることです。寝起きや食前に、白湯をコップ1杯飲むのもおすすめ。内臓が活性化することで体が芯から温まります。
●糖質たっぷりのお菓子やドリンクをたくさん摂っていませんか?
中年以降に起こる冷え性は血管が縮まり血行が悪くなっている状態。つまり動脈硬化の現れの可能性があります。糖質を摂り過ぎて、血中の血糖値や中性脂肪が増えると血管は詰まりやすくなるので、糖質コントロールをしながら、熱を産生するたんぱく質や質の良い脂質を摂ることです。
●階段を使わず、エスカレーターやエレベーターを使っていませんか?
体の熱を作るのは筋肉ですから、階段を利用するなど、できるだけ日常でも体を動かすようにしましょう。
これらのことを生活に取り入れてみてください。
栄養をバランスよく摂る!
冷え性の改善策として最も有効なのは、バランスのよい食事をしっかり摂ること。食事で摂ったエネルギーの8割は熱となります。
これを「食事誘発性熱産生」といいます。人間の身体で行っている3種類の代謝「活動代謝」「食事誘導性熱産生」「基礎代謝」の一つです。
食事をすると、栄養素の一部は体熱となって消費します。食事の後で体温が上がるのはこのためです。
この消費するエネルギーはたんぱく質がもっとも多く、たんぱく質のみを摂取した時には摂取エネルギーの30%、糖質のみの場合は約6%、脂質のみの場合は約4%で、通常の食事はこれら三大栄養素が混ざっているので、約10%になると言われています。
たんぱく質を多く含む食品は、肉、魚、卵、チーズ、大豆製品などです。バランスのよい食事をベースに、毎食必ずたんぱく質を摂取するように心がけましょう。1日に動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の両方を摂ることが推奨されています。
また、よく噛んで食べることで、食事誘発性熱産生は高くなりますので、一口30回を目安に、よく噛んで食べましょう。特に、胃腸の弱い冷え性さんには、よく噛むことがおすすめです。
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